幼なじみと付き合った場合。
「人がひとり死にかけてんのに、よくその状況で落ち着いた判断ができるよな…。

すげぇな、ビックリだって。俺にはとてもマネできねーわ。

その打算的なところを、彩花は気にいってんだ?」


皮肉って笑うと、朝野は青い顔をしたまま黙りこむ。








「…おい、お前…それ、脱げよ」


俺は朝野をニラみ、顎で服をさす。


「…え?」


「早くしろっつってんの。このまま海に落とされたい?」


「ひっ…」


朝野は顔を引きつらせ、俺の言う通りに、急いでジャージの上下をその場で脱いだ。


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