幼なじみと付き合った場合。
「2名です!!」



なんだか若干興奮ぎみの松本さんが、指を2本突きたてた。




「あざーっす!!姫、こちらへ!!」




……はいっ、姫!?




ギョッとしてるあたしのとなりで、なんだかニマニマしている松本さん。




「きゃ~、姫だって!あははは~、気分いい!」




教室の中から黒服の男の子が出てきて、その子が松本さんを、兵藤くんがあたしの手を取りエスコートしてくれる。



ちょっ……ちょっと、なにこれ。



違和感ありまくりで、背中がゾゾッとする。



そんなあたしに反して、松本さんはめちゃくちゃ楽しんでるように見えた。









ちょっと気がひけるけど、あたしは兵藤くんの手の上に自分の手をのせる。



「姫、お待ちしていました」



ぎゃあっ……か……体が痒くなるっ!!!



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