幼なじみと付き合った場合。
おい……



彩花……まだいたんじゃん。




「お前さー……まだいたんだ?」




早く帰ればよかったのに……。




外がこんな嵐じゃ、当分この家に監禁状態だぜ?




「うん……」




彩花は自分の膝を抱きかかえるようにして、ソファの上でうずくまってる。












「かあちゃんは?」




「眠いから、寝室で寝るって……」




「ふーん……」




俺はそこで話を終わらせようと、キッチンへ移動する。




冷蔵庫からジュースを出して、グラスになみなみと注いだ。




グラスの淵に口をつけ、一気に喉に流し込む。




はぁ……




しっかりしろよ、俺。




俺は……今日は、№1ホストだろ?




感情に流されるな……




俺の目的は……まだ先にある……。














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