幼なじみと付き合った場合。
幼なじみと付き合った場合。それは、試練の連続?
「おふたりさん……取込み中悪いけどさ、もう…片づけるから」
あたしと伊織がカーテンで仕切られた場所でチュッチュツしてる間に、
とっくに文化祭は終わってしまったみたいで。
急に我に返ったあたしは、いきなり恥ずかしさが増して
今さらのように、真っ赤になってしまった。
「アハハ、コイツかわいすぎ……真っ赤になってる」
伊織があたしをからかうように、頬をツンツンしてくる。
「真赤になるのはしょーがないの!すぐなるんだもん…」
「だから、かわいーっつってんだろ?恥ずかしいからって、逆ギレすんなよ」
「逆ギレじゃないってば!それを言うなら、ただキレてるって……」
「あ~、ハイハイ。俺が悪~ございましたぁ。姫様お許しを~~~」
さっきまであんなに甘かったくせに、投げやりに、フザけて言う伊織にムカっとしてしまう。