幼なじみと付き合った場合。
「えー?違うから。伊織くんのことじゃないよ…あの日だって、別になにもなかったし……」



「あの日…?」



「舞川さんが暴れた日があったでしょ?

あの日…伊織くん、あたしの部屋に入ったけど……別に、なにもなかったから……」



え……。



松本さんの……部屋に入った?



なに、それ。



まさかあのとき伊織は…松本さんの家に行ってたの!?



心臓がドクドクとイヤな音をたて始める。



だから……ずっと帰ってこなかったんだ?











「あ…そんな不安そうな顔しないで。ホントになにもないから……」



なにもないって言われても、



松本さんの家に行く時点で、もう重大ななにかを侵してる気がする。




< 533 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop