幼なじみと付き合った場合。
上月くんはあたしを見つけると、軽く微笑んできた。



きゃ~、癒される~。



あたしもすぐに笑顔を返す。



「上月くん、伊織は?」



とりあえず、どこにいるのか把握しておかなくちゃ。



近くにいたら困るからね……。



「学食の席取りに先に行ったけど…なんか用事だった?」



「ううん、いいの。なんでもないから~」



よかった。屋上と学食は真逆の方向だから、伊織と鉢合わせする可能性は低そう……。








「そうだ…伊織と付き合うことになったって?」



ドッキーン!



もう上月くんにも伝わってるんだ!?



「うん……なんか、そーいうことになっちゃった…」



< 553 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop