幼なじみと付き合った場合。
「そっ…それは……」



途中まで言いかけて、彩花は言葉をのみこむかのように、口をつぐんだ。



……なんだよ。



俺が邪魔って言いたいのか?



強く締めあげすぎたのか、朝野がゲホッと咳き込むのを見て、彩花が俺の手を思いっきり叩いた。








「伊織っ!!朝野くんを離してよ」



「ゲホッ……ゲホ……」



その場にうずくまる朝野を、かばうようにする彩花を見てると、



腹がたつっていうより……泣きそーになった。



なんでだよ……



なんで一緒にいるんだよ……。



昨日だってコッソリ部屋に入れてたし、今日だってこんな場所でコソコソ会って……。



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