幼なじみと付き合った場合。
松本の隣人は、島岡さんといって22才らしい。


さっきは怖いと思ったけど、話すとわりと優しい目をする人だなってのが、俺の印象。


髪は少し長め。黒髪と茶髪が入り交じったような、中途半端な髪色。


だらしなく見えるけど、言うことは大人だ。


「いったん引き受けたなら、最後までやり通すのが、男だろ?」







松本との間に交わした約束について、そう言われてしまった。


「そーなんすけど」


「俺がずっと見れればいーけど、学生みたくヒマじゃねーからな」


俺だって、ヒマじゃねーって!


「どーすっかなー……それか、親にはっきり言うか。言いにくいよなぁ……」


島岡さんは、ため息をつきながら軽く髪をかき上げる。


その姿は、男の目から見てもマジカッコいい。


お手本にしたい。


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