幼なじみと付き合った場合。
「いっ……伊織……なんでいるのよっ!!」



ビックリしすぎて、思わずキレかけのあたし。



「…なんだよ、その言い方~。お前が勝手にどっかに行ったんだろ?せっかく誘いに来たのに、昼休みもう終わるじゃん!」



口を尖らせて言う伊織を見て、思いだした。




そうだった……あたし、朝野くんと話したあと、先に帰っちゃったんだ……。



「ご…ゴメン、ちょっと先生に呼ばれてるの思いだしたから……」



なんとかそう言うと、伊織がそっとあたしのおでこに触れ、顔を覗きこんでくる。



わぁっ……。



あたしは思わず顔を赤くする。







「顔、赤いけど。熱、ねーよな?勝手に戻るから心配すんじゃん」



「なっ……ナイナイ!」



あたしは咄嗟に伊織の手を払い、首をブルブル横に振る。



あ~、もぉやめて。



心臓もたないから……。






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