幼なじみと付き合った場合。
「もう一曲歌っていい?」



朝野くんはもう一曲歌いたいらしい。



もう一度朝野くんが歌いだした。



見た目は全然似てないんだけど、だんだん朝野くんがkaiserのボーカルに見えてくる。



歌ってる朝野くんが、何度かチラチラとあたしの方を見てるのがわかった。



朝野くんと目が合う度に、なんだかドキドキする。



これ以上歌われると、もう……あたしの心臓がもたないかもしれない。



耐えきれなくなって俯いてると、あたしの隣に誰かが座った。








「彩花ちゃん、伊織とケンカした?」



わぁっ!上月くんだ。



少し離れた席だったのに、いつの間にかあたしの側にきていた。



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