幼なじみと付き合った場合。
「あんだよ、その言いかた」



「だってホントにもういいからーっ」




「照れてるだけだろ?」



「いやいやいやっ」



逃れようとするけど、アッサリ伊織の腕の中。



「逃げてもムダ。俺に力でかなうと思ってる?」



「ぐっ……。うーっ、いつの間にこんなにバカ力にっ」



「バカ力?愛の力だろ?」



「愛ぃっ!?だったらもっと優しくしてよ」



「だから、キスさせろって……」



うぐぐ……。







あたしたち、こんなとこでいつまでこんなことやってるわけ!?



道行く人が、物珍しそうにジロジロと見ていく視線が痛い。


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