幼なじみと付き合った場合。
「やっ…なんでいちいちそーいう言い方するの?もーやだ!手つながないから!!」



「はぁ!?柔らかいっつっただけだろ?なにがおかしい!?彩花の方がおかしーだろーが」



ムキになってる伊織が一番おかしいって!



そう言いそうになったけど、またケンカになりそうだったから、なんとかそこでストップをかけた。



「好きっ」



伊織の腕にギュッとしがみついて、シャツの上からそっと腕にキスをする。



「なっ……」



「もー、ケンカやめよ?ねっ。あたし、こうしてるから、このまま帰ろう?」



手をつなぐのはやめて、腕を組んで帰ることに。



あたしからこうやって腕を組むのは、初めてかもしれない。







「い……いーけどな?……これも、なかなかいーじゃん」



ププッ。



伊織ってホント単純……。






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