幼なじみと付き合った場合。
「知るかよ……とにかく、直接話しねーと納得いかねー。今から、出て来いよ」



「え……ムリ……」



「さっきそっち行ったら、おじさんに止められた……だから彩花が…」



「あたし…今日、気分悪いの…早く寝たいから…ゴメンね」



「おいっ!!待てよ。今切ったら、お前の部屋までよじ登って行くからな」



「ええっ!?」



彩花の部屋は、となりの家の2階にある。



中学生のとき、冗談でハシゴかけてのぼってみたことがあって、やろうと思えばできないことはない。



ベランダがないから、マジでやるとなったら窓が開いてない限り、かなり厳しいチャレンジになるんだけどな……。










「明日…話すから」



「悪い、俺明日は上月と約束してて。朝一でチャリで出かける用事があるから……」



彩花のことは大事だけど、男友達との約束を破るわけにはいかねーからな。


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