幼なじみと付き合った場合。
少し乱れた服装を整えながら、伊織を追いかけようとしたら。



「俺たち……間違ってたのかな」



ポツリと伊織が呟いた。



「間違ってた……って?」



「幼なじみと付き合うなんて……ムリな話だったんだよな?

上月にもずっと言われてた……。俺は、彩花にナメられてるって」



そ…そんな。



あたしそんなつもりじゃないよ!?



「そんなことない」



「……そっか、わかった」



わかったって言いながら、伊織はあたしの部屋を出ていこうとする。








とっさに伊織の腕を取ろうとしたら、思いっきり振り払われた。



「触んなよっ……」



……伊織?


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