幼なじみと付き合った場合。
「ゴメンな……俺、今お前に優しくできそうにない……。このままだと、無理やり犯すかも……」



「なに……なに言ってるの?そんなこと……できないくせに……」



さっきだって……あたしが嫌がってたから、やめてくれたんでしょ……?



伊織の目をジッと見上げていると、フッと伊織が笑みを浮かべた。









あぁ……よかった。



いつもみたく、「できるに決まってんだろ?」とかって冗談っぽくあたしを羽交い絞めにしてくる?



あたしも笑みをこぼして、伊織が飛びついてきたときのために、少し構えて待ってたんだけど、



伊織は一向に一歩も動こうとしない。



そして自嘲気味に笑うと、吐きすてるようにこう言った。



「前に……3度目はないって言ったよな……」



え……3度…目?



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