戦国より愛を込めて 【六花の翼・番外編】


私の毎日はひどく単調だ。


まず、朝からみそぎをする。


冷たい水で体を清めるのだ。


その後、着替えたら大広間へ。


そこには依頼人が待っている。


私の予言を必要とする者たちだ。


私は彼らの要望……何を占って欲しいのかを聞く。


その内容を見たいと念じれば、

昼でも夜でも、寝さえすれば夢を見ることができる。


内容は様々だ。


単に武将が出かける予定を立てるための天気予報を頼まれることもあれば、

いつ世継ぎが生まれるか、性別はどっちか、なんてものもある。


ただ、戦国の世になってからは、

敵の武将の弱点を教えろだとか、どうすれば戦に勝てるか、

などと聞いてくる者もいた。


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