マジックブルー(仮)
誰かいる…
ガサ――――
「「魔女!?」」
音がした茂みから、魔女が出て来たのだ
それは童話でよく見るおばあさんじゃなくて、きれいな女の人。
「普通の人間がなんでここにいるのかしら?」
その魔女は薄く笑みを浮かべながら近づいてくる
「あの人、春葉っていう子?」
「違うよ…」
春葉ちゃんは確かに冷たい感じだけど、この人みたいな嫌な感じはしない
「あら、ここの住人の事知ってるみたいね?」
魔女は立ち止まると、ポケットから四角く薄い機械を取り出した
ピッ ポッ
なにやら操作して、魔女は背を向けた
「あ、私だけど。
利用出来そうな人間見つけたんだけど――――」
携帯みたいな感じか。
それにしても利用って…