結婚、結婚してください!
周りの女の子達が"大地"にそっくりだと騒いでる中、彼は私に向かって一直線に向かって来た
そして
「瑠璃ぃぃいいい!!!」
私の名前を叫ぶと抱きついてきた彼
その時、フワリと香った匂いで確信した
「え、本当に大樹?」
「うん、大樹!」
キラキラと子犬のような瞳は正しく大樹だった
「瑠璃、俺、頑張った!アカデミー賞取った」
「…………え?」
アカデミー賞…取った?
「あれ?もしかして、気付いてなかったの?」
「え…まさか…」
似てるとは思ってたけど…
雰囲気違うし…
眼鏡掛けてたし…
まさか、まさか?!
「"大地"って俺のことだよ?」