結婚、結婚してください!

「ねぇ、貴女。可愛くもないくせに…恥ずかしくないの?」


可愛くないのは自覚してるよ
見た目も、性格だって可愛くない

本当は寂しがり屋なのに
凄く意地っ張りだし
全然素直じゃない

でも…


「大樹が好きって言ってくれるんだもん。恥ずかしくなんかないよ」


大樹が好きになってくれた"私"だもん
恥ずかしくない


「…ッ!?その余裕な態度…本当ムカつく」


怒りを露にする夢崎さん
そして、彼女はあるものを取り出した

彼女の手には一本の彫刻刀が握られている


「な…何するの?」

「大地くんは…貴女と私…どっちを信じると思う?」


意味深な言葉と共に夢崎さんが動いた









< 137 / 156 >

この作品をシェア

pagetop