結婚、結婚してください!
「ねぇ、貴女。可愛くもないくせに…恥ずかしくないの?」
可愛くないのは自覚してるよ
見た目も、性格だって可愛くない
本当は寂しがり屋なのに
凄く意地っ張りだし
全然素直じゃない
でも…
「大樹が好きって言ってくれるんだもん。恥ずかしくなんかないよ」
大樹が好きになってくれた"私"だもん
恥ずかしくない
「…ッ!?その余裕な態度…本当ムカつく」
怒りを露にする夢崎さん
そして、彼女はあるものを取り出した
彼女の手には一本の彫刻刀が握られている
「な…何するの?」
「大地くんは…貴女と私…どっちを信じると思う?」
意味深な言葉と共に夢崎さんが動いた