結婚、結婚してください!
「瑠璃、どーゆうこと?」
大樹が私に視線を向ける
でも、大樹の言葉に答えたのは夢崎さんだった
「秋野さんが…いきなり彫刻刀で…ウッ…怖かったよぉ…大地くん」
流石女優…
嗚咽まで使って凄い演技力だね
「瑠璃…そうなの?」
悲しそうな疑いの目が私を見つめる
違うのに…
私はそんなことしてないのに…
「…違っ…」
「嘘よっ!私が大地くんと仲良くしてたのが気に食わなかったんでしょ?!…だから、こんな酷いこと」
そして、また泣き始める夢崎さん
大樹はそんな夢崎さんを腕に抱いたままだ
あぁ、私も泣きそう…
女優の演技力になんて敵わないよ…