結婚、結婚してください!

そして、大樹が口を開く



「じゃ、俺は芸能界から引退する」



…え?
えぇぇっ?!


「ちょっ、大樹?!何言ってるの?!」


何年も掛けて上り詰めたアイドルなのに?!
何、あっさり引退しようとしてるの?!

ほらっ!
夢崎さんもフリーズしちゃったじゃん!


「大地くん…冗談でしょ?」

「いや?マジだけど?瑠璃と結婚どころか付き合えもしないなら芸能界なんてやめる。アイドルやめる」

「アイドル人生より、その子との人生を選ぶの…?」

「違う違う。俺は瑠璃と結婚するために芸能界に入ったんだ。選ぶも何も、元々選択肢なんて無いよ。俺は瑠璃との人生を歩むことしか考えてない」


本当にストレート過ぎる大樹の言葉に、夢崎さんが押し黙ってしまった


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