結婚、結婚してください!
「…き…」
「え?」
黙ってしまった夢崎さんが叫ぶ
「大地くんが好き!!好きなの!!」
夢崎さんが泣き叫ぶ
でも、大樹は静かに答える
「うん、ごめん。風ちゃんの気持ちには応えられない。仕事仲間としては好きだけど…それ以上の感情はないんだ」
「…少しも無いの?」
「うん、ごめん」
きっぱり答える大樹
すると、夢崎さんが自傷気味に笑った
「凄くきっぱり言うんだね…そこまではっきり言われると、ある意味スッキリする」
そう言うと、夢崎さんはくるりと方向転換をして、出口に向かって歩きだした