結婚、結婚してください!

「あ」

「今度は何?!ってゆうか、料理の邪魔だからはーなーれーてー!!」


抱き締められて嫌ではないけど
料理するのには邪魔

なんとか腕から解放されようと動く
そんな私に大樹は言った


「キスはさ。親の同意もいらないし。未成年でもオーケーだよね?」

「……ぇ?」


えーっと、確かにそうだね
キスに親の同意とか聞いたことない
未成年云々もまた然り…


「俺さ、随分我慢したよね?俺のプロポーズまで受けてくれたし、もういいよね?」

「ぇ、ちょっ…大樹…待っ」

「待たない」



そう言って、大樹の唇が私の頬に触れ…
そして、二人の唇が初めて重なった




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