結婚、結婚してください!

「とにかく…今はダメ!ごはん出来たよ!」


出来上がった夕食
豆腐ハンバーグを運び大樹の視線を回避する


「うわ、うまそう!」


よし、うまく大樹の意識が料理に移った


「夏だし、和風おろしで仕上げました」


大樹の前に出来立ての豆腐ハンバーグを置く


「頂きます…の前に」

「…ぇ?」


料理が乗ったお皿をテーブルに置いた瞬間
大樹の気配がぐっと近付いた

そして…


チュッ…
っと、響くリップ音

頬に感じた柔らかい感触
やけに近い大樹の顔…


「?!!」

「頬ちゅー、頂きました」


不意討ちのほっぺチュウ
私、今、絶対顔赤い!


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