龍鬼と私。
「…どうしたらｨｨのか今はわからない。覚えてなくても私は別に大丈夫だし。…………」




そう言い、少しの間のあと更に続けた。






「それでも…あの人が無理矢理な笑顔を作ってまで、私に話してきたのは苦しかった…。言葉にうまく出来ないけど…また人を傷付けたような嫌な感じ。……………。」






話が矛盾してるは知ってる。
私の綺麗事じゃないかとも思う。
でも…人の傷付くのはあまり見たくない。





もう…たくさんの人を傷付けたから………それがどんなに痛いものか私も最近少しだけ分かるような気がしてたから。





「そうか…なら、どうする？」





俊のﾍﾞｯﾄﾞのふちに座りながら、話していた私の頭に手をおき優しく問う俊。





「あの人にもう一度会って、この事を話してみる。もし知り合いだったなら…………うん、それから考えてみる。」





私の決断に満足気なみんな。





「俺らは行けないけど、楓と亮汰と一緒に行きな？他の族に会うかもだし、何より……族じゃない彼と話せる？」





蒼空が言う。




「それは………。」





私が困ると楓が口を開く。





「俺はそのつもりだったから…行こうか。」





そう言われ三人で向かった。











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