龍鬼と私。
「なあー俊、あの子大丈夫かな。」



蒼空が言う。




「大丈夫じゃないから俊が、あーなんだよ。」



双子の兄海斗が言う。





「俺もあの子は放っておけねーな。」



「亮汰がそんなこと言うとはな。」




楓の言葉に少しムスッとする亮汰。




「どーするか…。」



俊は考えてはいるが思うようにいかなくて、イラついてもいるようだった。



「とりあえず、過去の彼女の情報は手に入ったよ。」





楓の言葉に目を見開く双子。





『スゲーじゃん!!!』





だが、
内容はえげつないものだった。







「俺等に何が出来んだよ。」



亮汰の悔しげな言葉が響く。




「けど、それはルール違反だろが。」




海斗が怒り口を開く。
続けて蒼空が言う。




「俺等はそんなをんじゃねーよ…。分かってもらいたい。」




「彼女無意識に族選んでるんだよ。」




楓が言う。




『どういうこと?』



双子は首を傾げる。





「昨日のクラスの族の一部も今日の族も、卑怯なことやったり、何かをはき違えてる奴らばっかだし、暴れ放題でルール無視だろ。」




「奴らに喧嘩仲間すらいねーだろ。」




楓の言葉に俊が続けて言い、俊は倉庫から出ていき、解散になった。





龍鬼sid-end-




< 26 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop