龍鬼と私。
龍鬼sid



「寝ちゃったね。」



海斗がそっと布団を掛けた。





「昨日今日だろ?肉体的にも辛いって。」





亮汰が唯奈の新しい制服を用意している。





「学校の方は大丈夫そうだよ。」





楓の一言でみんな安心する。





「可哀想に…自分ばかり責めて。」




蒼空が唯奈を撫でながら言う。







「傷だらけだな…身も心も。」





俊の膝で眠る唯奈…細い体であんなに喧嘩が強いとはみんなが疑う。





「これがきっかけだよ、何とかしてあげよーぜ?」




「俺、優しい良い子だと思うんだ。」




双子の海斗、蒼空がそれぞれ言う。





「分かってるさ、俊が一番。」




楓の言葉にみんなが二人を見る。






龍鬼sid-end-


< 34 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop