龍鬼と私。
「帰るぞ。」




俊が私を抱き上げバイクに跨がせる。
そのまま倉庫に連れてかれ、幹部室に入った。





「唯奈ちゃんご飯食べてる?」





心配する蒼空。





「体も細いし、顔色もわりーぞ。」




海斗も心配する。





「何なの……どうして………私を…心配するの…………?」




「唯奈ちゃん見てるとみんな心配するよ。」




楓がそう言うと私は思わず口にした。






「族なのに変だよ………オマエらも…OBも…。人の事考えてない、ただの意気がった不良だろ…?気に食わない事があれはすぐ喧嘩……弱い者をすぐ支配しようとして、強い者には卑怯な手で落とす。カスの集まり。」





…………静まり返る室内。





「そうだ。そう言う族もいるが全てがそうじゃねーよ。」




亮汰が口を開いた。





少しの間を置いて俊が言う。




「オマエだって気づいてるだろ。」








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