龍鬼と私。
「オマエらこのままでィィのか。」



俊が言う。





いやいや、みんな入院してるんだから、殺り返したくても…………。






「んなわけねーだろが、こんなもん折れたフリだ。」





キョウヤが言う。




「俺はただの打撲だ。」





今度はヒロが言う。






アホだ、こいつら。
ありえない。
骨折してるだろ、明らかに。
入院の意味知ってんのか。







「そうか。」




俊がそう一言言い、私たちは病室を出た。





外に出て私が聞く。






「あの人たちバカなの?…絶対変。」





その言葉にただ笑うだけの2人。
全く意味がわらない。








倉庫に戻ると幹部室では、楓、亮汰、海斗がすでに特効服を着ていた。
準備万端の合図。




そして、蒼空と俊も着替えて龍鬼全員で狂神連合の元へ向かった。
私も付いていくと言い張って、無理矢理付いてきた。
私だってみんなと一緒だ。
女だからって舐めないでほしい。
元々私は族潰しのために、喧嘩を強くしたんだから。








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