その温もりを。

男たちは北見達に睨まれて帰っていった。


「もー、バカかオマエは!!!!」


はっ!?!?

北見がいきなりわたしに怒りだした。


「見るからにオマエより力が強いんだからさー…下手に刃向かうなよ。」

北見は日焼け止めを塗ってもらうために脱ぎかけていたわたしのパーカーを着せてくれた。


「…ごめん」



「オマエも気をつけろよ。」

「うっ……うるさいなっっ」

うわー…深帆達までいい雰囲気。


「琴名…オマエ腕アザできてんじゃん!」

北見が指さしたところを見ると…

さっきの男につかまれた腕にアザができていた。


「ちょ……維!オレら氷もらってくるわ」

そう言うと北見はわたしの手を引っぱって立ち上がらせた。

「おー、分かった。」


「別に…プールの水でいいよ。」

「ダーメ。ほら行くよ」


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