その温もりを。

結局、かき氷の氷をもらった。

「腕出せ、早く!」

今かき氷のお店の近くのパラソルの下。

わたしはアザになってる腕を北見に見せた。


ジャララ…

冷たっ……


「もうすこし我慢しろ」

北見は真剣な顔で氷を腕に当てる。


「…よし、もう大丈夫だろ。行くか」


へ?

さっきまで座ってたのに、すぐ立ちあがらせた。

忙しいやつ…。


……ん?

「ねぇ、深帆達と反対の方向行ってんだけど!」

迷ったの??

「ん?だってあいつらいい雰囲気だし、オレらジャマだろ。」


そういうこと……ってことは

北見と一緒にいなきゃいけないってこと!?

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