その温もりを。

「うめぇーなぁ」

「ん…そだね」

わたしは苺の棒アイス。北見はガリガリ君を買った。

ちなみに、わたしのアイスは北見が買ってくれた。


「ねぇ、苺ひと口ちょーだい」

は?

「なっ…嫌だよ……ってちょっと!!」

わたしの返事を待たずに、北見はわたしの苺アイスを食べた。

これって間接…

「うっま!!あ、オレのもやるよ。これでおあいこな。」

北見はガリガリ君をわたしの唇にあてた。

「っ!!」

「いーよ。食えって。」


……カプッ

「な、上手いだろ!?」

ドキンッ

北見の笑った顔になぜか胸が高鳴った。

「…ん」

絶対…今顔赤い。

「ハハッ かっわいー」

北見はさらに笑いだした。

「うるさっ・・・」


なぜか北見の顔が近づいてきた。

えっ……?

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