その温もりを。
それからは、ドキドキしながら過ごした。
その間2人で手をつないでた。というより、北見がわたしの手を握っていた。
居心地は悪いわけではなかった。
みんなと合流して着替えて帰った。
「じゃーな」
「また、遊ぼーぜ」
駅に着いて、北見達と別れる。
「琴名」
…っ!!
武智達と、わたし達とは逆の方向に歩きだした北見がふり向いてわたしのもとへ駆け寄る。
「…なに?」
「昼間つかまれた、腕見して。」
へ?
「あぁ…はい」
腕を見せると。
「ん。多分大丈夫だろうな。じゃあ、また遊ぼうぜ」
北見はわたしの頭をポンポンと撫でて武智達のもとへ行ってしまった。
ガシッ
「…え?」
わたしの両腕を深帆と星佳がつかんでいる。
「なーに、北見とラブ度上がってンの?」
相変わらず深帆は鋭いんだから…。
「朝と2人の纏う空気が違うよ?」
星佳が気づくまで!?
わたしは2人に喫茶店まで強引に連れて行かれた。