その温もりを。
蝉の声に混じる想い
ミーンミンミンミン…ミーンミンミ…
あっつい…
「男子はまだなわけ!?」
セミロングの髪をかきあげる。
現在午後1時10分。
「もう少しで来ると思うんだけどなぁ」
ロングの髪をサイドに1つでしばってる星佳は首をかしげる。
「ってゆーか!北見に誘われたんでしょ!?!?」
深帆はわたしの肩をガタガタ揺らす。
「ちょ…目回るからやめて!!」
昨日から北見北見うるさいっ!!
「わりーわりー」
やっと男子到着。
「ちょっと維!15分遅刻!」
深帆は武智のもとへかけよる。
……絶対この2人なんかあったな。
異様に空気が甘酸っぱいし。
北見と目があったけど…思わずそらした。
6人で駅の近くのファミレスに入った。
一番奥にわたし。その隣に…なぜか北見。その隣は深帆。
そして、深帆の前は武智でその隣には村上と星佳。
「オレ、社会得意だから何でも聞いてー」
へぇ、意外。武智って社会得意なんだ。
そんなこんなでわたしは数学。
深帆は英語で、星佳は国語。
そして北見と村上は理科。
みごとに5教科得意な人がそろってる。