その温もりを。

「うっまっっ!!」

甘ったるい匂いが左側から漂う。

うぇ…。

「すごい幸せそうな顔で食うな、オマエ」

武智はハハッと笑って北見を見る。


「琴名のフルーツゼリーうまそー…」

北見は横目でわたしの食べてるフルーツゼリーを見る。

「北見にはチョコケーキあるでしょ?」

ゼリーのガラスの器を持ちあげて北見にとられない様に守る。

「チョコ、やるからさっ。なっ!?」

「イ・ヤ!!」


「アンタ等、昨日から異様に仲よくなったことない?」

鋭い深帆の視線。

「仲よくなってないってば!!!」

「いやー、仲よくなったじゃん♪琴名!」

不敵な笑みを浮かべた北見の顔が近づく。

「やっ…めっっろ!!」

2人でつかみ合う。

「ハハッ 深帆の言うこと分かるわ。」

っ…

「武智までそんな事言わないでよ!!」

もう~……!!

「でも、琴ちゃんと北見君……なにがあったの??」

「なにもなかったらこんな雰囲気じゃねぇよな」

星佳と村上はうんうんとお互いうなずき合ってる。


「あー…実はさ」

ちょ…北見!?




「オレがキスしちゃったんだよねぇ~…」


北見ぃぃぃいい!!!!!!!



「「「「………………」」」」


一同沈黙。








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