その温もりを。

なんてーゆうの?幼なじみ以上のカンケイ?」

コホン、と照れながら言う武智。

幼なじみ以上??

「それって深帆ちゃん達は恋人なの?」

星佳は不思議そうに聞く。


「……ソウイウイイカタモアルケド…。」


おーい。言葉がカタコトだぞー。

そう言い方もあるけど=恋人ってことか…。

「よかったじゃん。」

とりあえず祝福の言葉。

「ねぇ、やっぱさオレらも付き合わない?」

「いやだ。しつこい。」

北見はそのあとも同じことを何回も繰り返す。


「なに、北見は本気で琴のこと好きなの?」

深帆がそんな北見に聞いた。

「んー…一目ボレってやつっすよ、嶋田さん。」


「ウソつかなくていいですから。」

北見の言葉全てがウソに聞こえて仕方ない。


「本気だよ。だから、昨日だって『2人で遊ぼ』ってメールしたんじゃん。」

いきなり真剣になる北見。

時々こうゆう顔を急にするから困る。

「そんなことメールしたの!?」

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