その温もりを。

そのあと先輩について行くと、校舎裏で止まった。

「あの…なにか用ですか?

次…移動なんで早めにしてくれませんか?」


なかなか話しださない先輩に少しキツめに言った。


「『愛想がない』ことで有名なだけあるね。

キツいなぁ…。フツーの女の子だとこの雰囲気で

分かってくれるんだけど。」


すいませんね。フツーの女子じゃなくて。


「オレさ…木下さんのこと好きなんだ。

オレとさ……つき合わない??」

…無理。

先輩はわたしを知ってても、わたしなんか

今日はじめて先輩の名前知ったくらいだし。


「すみません。つき合えません。」


「なんで!?」

!?

いや、なんで?じゃないでしょ。





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