その温もりを。








ドサッ……!!



眼をギュッと閉じていると、先輩が身体から離れた。


「琴!!」

「琴ちゃん!!大丈夫!?!?」

駆け寄ってきたのは…深帆と星佳。

「え……深…帆と星……佳どうして?」

先輩は地面に横たわっていた。

そのまわりには……北見と武智と村上。


「せんぱーい、琴名に何やってくれてンすか?」

北見はしゃがんで先輩にむかって笑う。

その眼は…笑ってないけど。


「っ…てめぇ…………」

「先輩ってさー、確か浮気グセで有名ですよねー。」

石を蹴りながら武智が言う。

「そんな先輩にー、大切な親友の好きな子渡せませんってー。」

村上も武智に続いて言った。

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