その温もりを。
「えー、そして体のこの部分をー…」
先生が黒板に書いていく文字をノートに写す。
はぁ…
ヒマ。ヒトの体とかあんまり興味ないし。
ってか理科苦手。
「なぁなぁ。あの先生の名前は?」
しかも、となりコイツだし。
「今原先生だよ。」
「さんきゅー琴名」
だから名前で呼ぶなっての。
それからも北見はわたしにつきまとってきた。
「やべー!超うめぇ!!こんなんあっちになかったんだけどっ」
ただいま給食中。
正面から聞こえるデカい声は…北見。
「あははっ、まじ?よかったな」
北見の右側に座って食べてるのは武智 維(ユイ)。
席が前後ですぐに仲良くなったらしい。