その温もりを。
「これなんかいいんじゃない?」
「うーん…でもこっちも捨てがたいよねぇ。」
今現在、深帆と星佳の3人で
クリスマスプレゼントを買いに来た。
お互いプレゼント交換とは別に
武智と村上用にも買うらしい。
「琴ちゃんは北見くんに何あげるの?」
「え?わたしは別に何もあげないよ。」
2人と違ってカレカノでもないし。
「はぁっ!?いやいや、それはないでしょ。
北見絶対琴の分、用意してるよ。」
うっ…。
それはまぁ…そうかも。
わたしは目の前のマフラーを手に取る。
「あっ、いいんじゃないその色。
北見くんにピッタリだよ。」