その温もりを。
廊下からまっすぐのびるドアが開いた。
「あら、早かったわね。
隣の子が話していた子?」
出てきたのは肩くらいの髪をゆるくウェーブを巻いたとても綺麗な人だった。
「あぁ、コイツが琴名だよ。」
「お…お邪魔します……。木下琴名です。」
「いらっしゃい。
琴名ちゃん…でいいかしら。
話で聞いていた通り、かわいい子ね。
空の母の沙奈です。どうぞ、あがって」
とても綺麗な笑顔に思わず見とれてしまった。