その温もりを。


リビングにいれてもらえたのも初めてだし。


「じゃあ、わたしたちも沙奈さんと一緒に出よっか。」


「あー…そうだな。」



「ごめんね、琴名ちゃん。空。

わたしもう行かなきゃって…あれ、帰るの?」


持ってきたカバンを持って上着を着だしたわたしに沙奈さんは不思議そうに首をかしげた。



「あ、沙奈さんと一緒に出ていこうと…空くんと話してたんです。」


「そうなの、ごめんね。

また来てちょうだい。」


「はい。」




わたしたちは沙奈さんと一緒に北見の家を出て別れた。




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