その温もりを。

今日はすごいくらいの快晴。

暑がりなわたしにとって嫌でしょうがない。


「おっはよー」

星佳と深帆に強引に手を引っぱられながら向かったのは駅前。

駅前の時計台にいるのは今日一緒に行く男3人衆。

「おっす!こっちー…って木下嫌そうだなー」

「気にしないでいいよ、維。」

深帆と武智って確か幼なじみだっけ。

だからお互い名前呼び。

「じゃあ行くかー!」

北見の一言で駅に入る。

わたし達が行く目的地まで駅で2つ。



「着いたー!!」

現在時刻9時30分。

まだ、プールが開いてから30分ほどしかたってないのに

もう人がいっぱいいる。

「は!?アンタ、ショーパンも履くの?」

更衣室の中で深帆はショーパンとパーカーを着るわたしに驚く。

「琴ちゃん 暑がりなのに、厳重装備だね」

水着に着替え終えた星佳は笑いながら言う。

「別にいいでしょ。」


暑いけどそれより肌見せる方が嫌なの。

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