君はかっこいい。



「そうだねー、まだ少し肌寒いや」

鼻をすすりながら、身を丸くして話す私。


「今日からはNew愛菜ちゃんだよ?

いろんな人と仲良くしなきゃだめだよ?」


優愛ちゃんは、私が人間が大嫌いなことを知っている。

知ってて、なんとか、私の人間嫌いを治そうと
頑張ってくれる。


普段、話しかけられても返事すらしない私を

心配して色々な手を尽くしてくれている。


例えば、私と優愛ちゃんと優愛ちゃんの友達の3人で話す場を作ってみたり、

そこで優愛ちゃんが抜けて、二人きりにしてみたり。


どれもこれも、いい迷惑なんだけど、

優愛ちゃんが私を心配してしてくれていると思うと

優愛ちゃんに何も言えなくなる。
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