君はかっこいい。
君は一瞬驚いたあと、笑った。
あの忌々しい笑顔
ではない。
最も美しい、悪魔のような、殺人鬼のような
人間ではない笑顔。
目はまるで死んでいて、
僕に命を乞うなんて、
そんなんじゃない。
怯えて笑ってるなら、僕は君に一刻も早く
死んでほしい。
でも、僕は、全くもって手を出せなくなった。
それは、あまりにも君が僕の理想通りに
笑ったから。
僕は、息をすることさえ忘れて君を見た。
醜い君は嫌いだ。
醜い君を見るくらいなら、
殺して僕の完璧な人形にしよう。
なんて、馬鹿馬鹿しく思えるほど、
君は美しい。