君はかっこいい。


君は一瞬驚いたあと、笑った。


あの忌々しい笑顔





ではない。


最も美しい、悪魔のような、殺人鬼のような


人間ではない笑顔。



目はまるで死んでいて、

僕に命を乞うなんて、
そんなんじゃない。


怯えて笑ってるなら、僕は君に一刻も早く
死んでほしい。


でも、僕は、全くもって手を出せなくなった。



それは、あまりにも君が僕の理想通りに
笑ったから。


僕は、息をすることさえ忘れて君を見た。



醜い君は嫌いだ。
醜い君を見るくらいなら、
殺して僕の完璧な人形にしよう。


なんて、馬鹿馬鹿しく思えるほど、

君は美しい。


< 7 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop