【中編】『Love Step番外編』星に願いを
正確には…その言葉に嫌な胸騒ぎを覚えたのはあたしだけじゃなかったようで、龍也先輩はギュッとあたしを抱きしめるように肩を抱き寄せた。

あたしも繋いだ手をしっかりと握り返す。

『真実を知った瞬間からおまえは運命を背負う事になるだろう。
…二度と逃げられなくなる。』


一臣さんの先ほどの言葉が胸を過ぎり、不安を煽るように胸の鼓動高が鳴った。


次の言葉を待つ間のほんの数秒。


一臣さんがタバコの煙を吐き出し、灰皿へと擦り付け火を落す間のほんの僅かの時間。


だけど、この時間が本当に長く感じた。

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