【中編】『Love Step番外編』星に願いを
「闇の…?それはどういう…。」

「一族の邪魔となる者は不自然な死を遂げる。…あたしのパパのように。」

「――っ!」

「あたしにはわかります。
龍也先輩を護るために翔さんがどれだけ苦しい思いでさくらさんが失踪したと告げたのか。
春日に先輩を渡すわけにいかなかったから、先輩の存在を隠す必要があったんです。」

「父さんは…俺を護ろうとして?」

「はい。春日なら失踪から戻ったさくらさんの身体を隅々まで調べて、病院にかかった経歴から記憶の無い間の生活を探ったでしょう。
さくらさんが子どもを産んだことは分かっている筈です。
きっと必死に探していたと思いますよ。
今までわからなかった事のほうが奇跡に近いと思います。」

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