【中編】『Love Step番外編』星に願いを
「うん。暗くなる前に着きたいし時間が余り無いから今からすぐに行こう。
午後の授業はフケるぞ。」

「…え?って待ってください。
フケるって…冗談でしょう?
今から出かけて泊まりって…本気ですか?
一体どこへ行くんです?」

「秘密。ミステリーツアーみたいでいいだろ?」

そう言ってニッコリと綺麗に笑った龍也先輩にあたしが敵うはずなんて無かった。


ミステリーツアーって…なんか違う様な気がするんですけど?

そう思いつつも、また突然熱が出た事になったらしいあたしは、龍也先輩に送ってもらって帰宅する事になった。

なんだか最近こう言うことが多いような気がするんだけど?

あたしそんなに病弱じゃないんだけどなぁ。

熱が高いみたいだから明日もたぶん休むだろうと龍也先輩がクラスメイトにちゃっかり先手を打っているのを耳にして苦笑する。

本当に抜け目が無いんだから。


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