【中編】『Love Step番外編』星に願いを
「あたしは龍也先輩にこのまま一族に見つからずに静かに生きて欲しいんです。
翔さんが望んだように…。」

「ああ、同感だ。絶対にかかわりたくないね。
俺は誰かに干渉されて、人に操られて生きるなんて真っ平だ。
春日のクソジジイが接触してきたって大人しく言う事を聞いてやるつもりは無いし…それ以前に見つかってやるつもりも無いね。
俺は聖良と幸せになる。誰にも邪魔なんてさせるつもりは無い。」

龍也先輩の自信に満ちた言い方に、この人なら本当に一族に逆らう事が出来るんじゃないかと思えてしまう。

この人から出ているオーラはやはり一族の持つそれと通じるものがあると思った事は口にはしなかったけれど、たぶんそれは血の成すものなのだと思う。

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