【中編】『Love Step番外編』星に願いを
「こんなつまらない話はもう止めよう。
まだ春日が俺を見つけた訳じゃない。見つかっても何も変わらない。
俺は俺だ。ずっと聖良の傍にいる。」
額に頬にキスの雨を降らせながらあたしを抱きしめる龍也先輩の身体から直(じか)に伝わる熱があたしに勇気を与えてくれる。
「そうですね。あたし頑張る。
春日なんかに絶対先輩を渡さない。
きっとあなたと幸せになってみせる。」
「そうだ、当たり前だろう?
俺が聖良と離れるなんてありえないよ。
不安になる必要なんて無いんだ。」
コクンと頷くと龍也先輩はようやくフッと息をつくように柔らかい表情を戻した。
先ほどまで瞳に宿っていた憎悪が影を潜めた事に、あたしは胸を撫で下ろした。
まだ春日が俺を見つけた訳じゃない。見つかっても何も変わらない。
俺は俺だ。ずっと聖良の傍にいる。」
額に頬にキスの雨を降らせながらあたしを抱きしめる龍也先輩の身体から直(じか)に伝わる熱があたしに勇気を与えてくれる。
「そうですね。あたし頑張る。
春日なんかに絶対先輩を渡さない。
きっとあなたと幸せになってみせる。」
「そうだ、当たり前だろう?
俺が聖良と離れるなんてありえないよ。
不安になる必要なんて無いんだ。」
コクンと頷くと龍也先輩はようやくフッと息をつくように柔らかい表情を戻した。
先ほどまで瞳に宿っていた憎悪が影を潜めた事に、あたしは胸を撫で下ろした。